港湾作業が時代によって変化してゆく中、上屋作業も変化が見られます。 以前は、「倉庫」の役割が多かったですが、現在、港湾の上屋ではさまざまな作業がなされています。
この貨物は、上屋に搬入されるパレットと、輸出用のパレットのサイズが異なるため、積替えをします。今日は、1パレット25袋のオーダーです
ダンボールの上からストレッチフィルムを巻きつけているところです。このフィルム巻きはやってみると見た目より難しいものがあります。
さて、あと少しで完成ですが、今度は井桁にPPバンドを巻いて最後の固縛をします。
一列に並べたパレットで、作業中ですが、構内はフォークリフトも作業中なので、周りの安全を確認しながら作業しています。
貨物の詰め込み作業が終わると、我々の出番です。輸送中に荷崩れしないように固縛します。
仕向地によっては、海上輸送後に鉄道やトレーラーなどで陸上輸送される場合もあります。陸上輸送では、海上とは違う種類の「動き」が発生するので、仕向地までの行程を考慮して固縛作業を行います。
今日の固縛作業に使用するのは、Eco-lashです。Eco-lashは木材を一切使用していません。
Eco-lashは木製品ではないために、仕向地がどこであれ利用できます。
各国の検疫状況は凄いスピードで変化しており、害虫の拡散防止やその他の環境保護などの観点から、通常の木材を受け入れない国も増えつつあります。そのため、熱処理材や合板材の使用等をして対応していますが、これらも「木材」ですので、仕向地での揚荷の際にトラブルとなる可能性があります。
その点、Eco-lashは木材ではないためこのような心配は一切ありません。また、リサイクル可能な材料を使っていますので、各到着地ではリサイクルすることも可能です。
木材ではないEco-lashは熱処理等の証明も不要ですし、仕向地での植物検疫の心配もありません。
我々は、環境問題にも着目し木材を使用しない固縛方法を取り入れ、活用しております。